てるてる坊主は、晴れを願って吊るす日本の風習のひとつです。
地域によっては「てるてる法師」や「照る照る法師」、「照れ照れ坊主」、「ひより坊主」、「てれれ坊主」などの呼び方をしています。
いくつかの説がありますが、由来は中国にあるともいわれています。
中国の北京に「晴娘(チンニャン)」という美しい娘がいたそうです。6月に北京で大雨が降り続き、街は水が溢れても雨は止みませんでした。
晴娘が空に向かって雨が止むようにお願いしたところ、天から「東海龍王の太子の妃になれ、さもなくば北京を水没させる」との声が聞こえてきました。
晴娘は人々のために「わかりました、妃になりますからどうか雨を降らせないでください」と答えると雨が止み、娘の姿は消えました。
人々は雨の日には、この晴娘の姿をした人形を作り門にかけて、雨が止むように願ったという話です。