降水量ってどうやって測ってるの?

科学・技術

「降水量」とは、降った雨がどこにも流れずに、その場にたまった場合の水の深さを表します。単位は、mm(ミリメートル)です。

降水量は気象台やアメダスで一定の時間の間に観測された数値です。

アメダスの雨量計は全国約1300カ所に設置されています。

例えば、10時の降水量が5mmという場合は、9時から10時までの1時間で観測された降水量のことになります。

全国のアメダスで使われている降水量を測る雨量計は、ししおどしのような仕組みになっています。0.5mm分たまると傾いて、雨水が流れていくので、雨水を捨てる手間もなく、傾いた数で降水量が分かるというものです。

また、雨以外に雪やみぞれ、ひょう、あられなど液体ではない場合は、電熱で温めて液体の状態にして観測します。

予報用語で「やや強い雨」とされるのが、1時間の降水量が10~20mmで、ザーザーと降り地面一面に水たまりが出来ます。

「強い雨」とされるのが、降水量20~30mm。傘をさしても濡れてしまうほどのどしゃ降りです。

「激しい雨」とされるのは、降水量30~50mmで、バケツをひっくり返したような雨で、道路が川のようになるレベルです。山崩れや土砂崩れの危険性があります。

「非常に激しい雨」になると、50~80mmの降水量です。滝のように降る雨で、車の運転は危険です。道路のマンホールが水が噴き出したり、土石流が起こりやすく多くの災害が発生します。

80mmを超えると「猛烈な雨」となり、大規模な災害の危険性があります。