「寂しい」と「淋しい」の違い

その他

同じ読みですが漢字の異なる「寂しい」「淋しい」。どのような違いがあるのでしょうか。

両方とも「さびしい」とも「さみしい」とも読み、間違いではありませんが、常用漢字表では「寂しい」の読み方は「さびしい」になっています。

漢字の違いですが、「寂」という文字には「ひっそりとして静かなさま」を表し、「静寂」「物寂しい」「侘(わ)び、寂(さ)び」など、情景や状況を表す時に使います。

「淋しい」は主観的な感情に重きをおいた言葉です。「淋」の字にさんずいが入っていることから涙が流れるような情緒のニュアンスで使われます。

しかし、「淋」は常用外の漢字なので、公式の文書やビジネスシーンでは「寂しい(さびしい)」を使った方がいいでしょう。