なぜ飲み屋の提灯は赤い?

ビジネス・経済

赤提灯(あかちょうちん)といえば、居酒屋など大衆向け飲み屋を指す言葉です。

店頭に看板代わりに赤い提灯をつるしているお店が多いことからだといわれていますが、なぜ赤い提灯なのでしょうか。

元々は神社で赤色提灯は魔除けの象徴として使われていました。

江戸時代までは、飲み屋でも一般的に白色の提灯が使われていたようです。そんな中、あまり売れていないお店が目立たせようとして赤くしたのが始まりだという説もあります。

赤は食欲を刺激する色、酔っていても認識しやすい色、酔って赤くなった顔色が隠せるからなど様々な説があります。

また、白い提灯に手作業で赤く塗っていくため、白よりも赤い提灯の方が高価でした。そのため、赤提灯が作れるくらいお金がある良質なお店というアピールも入っていたようです。

「赤提灯=居酒屋」が一般的に広がったのは昭和40年頃でした。飲み屋の入れ替えも多く、お店側も大きな看板を用意するよりも赤提灯一つで飲み屋だと分かってもらえるのは手軽だったことでしょう。