蚤の市

文化・歴史

「蚤(のみ)の市」とは、古道具や古着を売る露天市のことです。

公園や町の広場や神社などで開催されることが多く、使わなくなった物やアンティーク品・ヴィンテージ品、手づくりの品など、さまざまなものが売られています。

1885年に始まったフランス・パリのサント・オーエン(クリニャンクール)の古物市が蚤の市の起源だといわれています。

当時のパリには、捨てられた物から売れそうなものを選別して商売をする「シフォニエ」と呼ばれる人々がいました。シフォニエがサント・オーエンを拠点に古物取引の活動を広げたそうです。

「蚤の市」という名前の由来には諸説ありますが、ノミがわくような古物が売られている、ノミのように掘り出しものが出てくるなどという意味からきているといわれています。

日本では1934年(昭和9年)に銀座松坂屋で「第一回蚤の市」が開催されました。その後各地で蚤の市が行われ、1990年代以降はフリーマーケット(フリマ)と呼ばれるものが多くなりました。