「交代制鼻閉(こうたいせいびへい)」とは、2つの鼻の穴の片方が塞がり、もう片方の穴が開いている状況で、数時間ごとに無意識のうちに呼吸できる鼻が交代される現象です。「ネーザル・サイクル」とも呼ばれています。
脳の視床下部が関係していると考えられ、交替することで片方の鼻の穴を休ませて、呼吸によるエネルギー消費を節約したり、嗅覚を鋭敏に保たせる、ウイルスなどの細菌が侵入するのを防ぐため鼻の粘膜の面積を広く使える、などのメリットがあります。
約8割の人が交代制鼻閉だといわれています。確認方法は、鼻から息をゆっくり吐きながら片方の鼻の穴を指でふさぐだけです。
鼻から息が出続ければ、塞いでいる穴とは逆側の鼻で呼吸していることがわかります。逆に、息が止まってもう片方に切り替わった場合は、塞いでいる穴の方で呼吸が行われていたことになります。
しかし、この方法で確認できなかった場合は、交代制鼻閉ではない約2割の人ということに可能性が高いようです。