空の巣症候群

生活・健康

「空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)」とは、子どもが成長、自立して巣(家)が空っぽになってしまい、強い喪失感や空虚感に苦しむ心身の不調です。

精神医学的にはうつ状態、うつ病、適応障害の一種であることが多いようです。

「エンプティネスト・シンドローム(Empty nest syndrome)」とも呼ばれています。

子育てを終えた母親に多くみられる状態で、更年期障害とも重なりやすい年代でもあり、さらに症状が重くなることもあります。

身体的症状では、食欲不振、動機、息切れ、強い倦怠感、疲労感、吐き気、頭痛など。

精神的症状では、喪失感、虚無感、無気力、孤独感、涙が流れたり、自分は不要な人間だと思ってしまう、この先どうしていいか分からないなど。

空の巣症候群かもしれないと感じたら、早めに医療機関に相談することが大切です。様子を見ようという間に悪化していく可能性もあります。