チェス史に残る人工知能に負けた一戦

科学・技術

1997年(平成9年)5月11日、チェスの6番勝負で史上初めてコンピューターが世界チャンピオンに勝利しました。

勝利したのはIBM社製のコンピューター「ディープ・ブルー」。ディープ・ブルーは1秒間に2億手の先読みを行い、対戦相手の思考を予測する能力を持っていました。

世界チャンピオンとの対戦は2回目で、前回は1年前。1勝3敗2引き分けでディープ・ブルーが敗北しましたが、この日は2勝1敗3引き分けで勝利しました。

公式ルールでのチェス世界チャンピオンにコンピューターが初めて勝利した歴史的な日として報道されました。

ディープ・ブルーは既に解体されていますが、一部はカリフォルニア州のコンピュータ歴史博物館などで展示されています。