盛り塩は、2つの意味があり、一つは人寄せのための縁起担ぎとしての盛り塩、もう一つは神事・葬送儀礼としてのお清めの塩、また神に捧げる神聖な供え物としての塩です。
人が多く来てほしいとの願いを込めた盛り塩の由来は、中国だといわれています。
昔、中国の皇帝には多くの側室が居ました。
皇帝は牛車に乗って、毎晩側室の住まいを訪れていました。
中には訪問されない側室もいました。
そこで、皇帝を家に立ち寄らせる方法はないかと考えた一人の側室が、牛の好物の塩を自宅前に置いいたのです。
牛は塩を見つけると動かなくなり、仕方なく皇帝はその家に寄ったといいます。
そこから、「多くの客の足を止めて入ってきますように」と盛り塩をするようになったといわれています。