大仏さまの髪型はなぜパンチパーマなんだろうと一度は思ったことがあると思います。
あの髪型はパンチパーマではなく、螺髪(らほつ、らはつ)といい、「螺」は巻き貝を意味します。
螺髪は、仏でも最上位に位置する如来像の特徴でもあり、菩薩像は普通の髪の毛でまげを結っています。
悟りを開いた仏には「三十二相八十種好」という「見てすぐに分かる32個特徴と、80個の細かい特徴」があるといいます。
そのうちのひとつ「毛上向相」を表したのが螺髪です。
悟りを開こうとする向上心の表れで髪の毛が逆立ち、右に渦を巻いていくといわれています。
螺髪の数は決まっていないようで、東大寺の大仏は492個、飛鳥大仏は700個、鎌倉大仏657個です。