子どもが経済的に自立できずに生活費などを出してもらって親の世話になることを「親のすねをかじる」という言い回しがありますが、なぜ「すね」なのでしょうか。
昔の言い回しに「腕1本、すね1本」という言葉がありました。
腕は、仕事の腕のことで、すねは歩き回って働く足のことを指し、どちらも「労働」という意味で使われていました。
また、「すねより火を出す(すねから火を取る)」という言葉もあり、あちこちかけずりまわって足が疲れるほど身を粉にして、働くことのたとえです。
そのため、「親のすね」とは「親の働き」で、それを頼りにかじり取るので、親のすねをかじるという言葉が使われるようになったようです。