「化粧まわし」とは、相撲で力士らが土俵入りの際にだけ使うまわしのことです。華やかな刺しゅうが施されたエプロン状の前垂れが観客の目を楽しませてくれます。
化粧まわしをつけて土俵入りすることが出来るのは十両以上の「関取」だけです。
江戸時代、紀州藩の殿様がお抱えの力士に活躍のごほうびとして贈呈したのが起源とされています。
化粧まわしは、「タニマチ」と呼ばれる後援者やスポンサー、出身自治体、母校などから贈られ、後援企業の名称や力士の好みや出身にちなんだデザインなどが多いようです。
生地は日本の伝統工芸でもある博多織や西陣織などで、一枚一枚職人によって手織りされます。一般的なデザインのもので100万~150万円ほどで完成まで1ヶ月かかるそうです。
元大関の若嶋津関は10カラットのダイヤモンドが織り込まれた1億5千万円の化粧まわしが後援会から贈られました。