南海トラフ地震は、九州の日向灘から静岡県の駿河湾にかけてのプレート境界で発生する地震です。
「南海トラフ地震臨時情報」とは、南海トラフ沿いで異常な現象を観測された場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合等に、気象庁から発表される情報です。
マグニチュード6.8以上の地震等の異常な現象を観測した後、約5~30分後に「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表されます。
その後、南海トラフ地震臨時情報の後に「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」などの形で情報発表されます。
南海トラフ沿いの想定震源域内のプレート境界においてマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価した場合には「巨大地震警戒」。
想定震源域内のプレート境界でマグニチュード7.0以上マグニチュード8.0未満の地震が発生した場合、プレート境界以外や想定震源域の海溝軸外側50km程度までの範囲でマグニチュード7.0以上の地震が発生した場合、ひずみ計等で有意な変化として捉えられる短い期間にプレート境界の固着状態が明らかに変化しているような通常とは異なるゆっくりすべりが観測された場合には「巨大地震注意」。
巨大地震警戒、巨大地震注意のいずれにも当てはまらない現象と評価した場合は「調査終了」となります。
調査終了以外は、南海トラフ巨大地震が発生する可能性が「ふだんと比べて」相対的に高まっています。
「巨大地震警戒」が発表された場合は、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をする必要があります。地震発生後の避難で間に合わない可能性のある住民は1週間の事前避難を行う必要があります。
「巨大地震注意」が発表された場合は、事前の避難は伴いませんが、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備が必要です。