「府」という漢字には、軍事や政治の拠点、大都市などを意味します。
明治維新後に政府は、幕府直轄地で奉行が支配した土地や開港した港などを「府」とし、代官の支配地を「県」としました。
この時の府は、箱館府、越後府、甲斐府、江戸府、神奈川府、度会府、京都府、大阪府、奈良府、長崎府、全部で10ありました。
1869年、太政官布告が発令され、行政の中心の東京、経済の中の大阪、天皇が住まう京都の意味
から「京都、東京、大阪以外は府と呼ばない」となり、府は3つになりました。
1871年の廃藩置県で261の藩がなくなり、県と府になりました。
1943年に、東京府と東京市が合併して東京都になり、府は京都と大阪の2つになったのです。