なぜお月見に団子とすすき?

文化・歴史

お月見のお供え物といえば、団子とすすきですが、なぜなのでしょうか。

丸い団子は満月を表現しているといわれています。

地域によっては里芋やサツマイモなど芋類を供えていました。稲作より昔は、主食に芋類を食べていたので、供え物も里芋だったようです。その名残で里芋に似せた白くて丸いものを供えるようになったともいいます。

積み上げた団子の先は霊界に繋がっているとも考えられていました。

また、すすきは稲穂の代わりです。稲穂は神様がよりつく場所や、物を意味する「依り代」と考えられていました。しかし、この時期に稲穂はなかったので代わりに形が似ているすすきを供えるようになったのです。

お月見で飾ったすすきを玄関に飾ったり、庭や水田に立てるとその年の無病息災につながるともいわれています。

他にも枝豆や栗、ぶどう、梨などの秋の収穫物や季節のお花、水・酒などもお供えすることもあります。