跳んだ距離を競う「走り幅跳び」には、現在「そり跳び」、「はさみ跳び」という2種類の跳び方があります。
しかし、1970年代にはもう一つの跳び方「回転式前方宙返り跳び」がありました。
1973年にドイツ選手がこの跳び方をテレビで披露し、約7メートルの記録を出しました。
宙返りをすることで重心が前に少しずれて記録が伸びやすくなるのです。
しかし、この跳び方は非常に危険なため、世界陸上競技連盟がすぐに禁止にしたので幻の跳び方となったのです。
また、「走り幅跳びの競技場の助走路は最低40メートルを確保しなければならない」という規定がありますが、選手が助走する距離は決まっていないのでどのくらい助走しても構わないのです。