ひなまつりになぜ「ちらし寿司」?

文化・歴史

3月3日のひなまつりの定番料理といえば、ちらし寿司です。

平安時代に食べられていた「なれ寿司」がちらし寿司のはじまりだと考えられています。

なれ寿司とは、魚の中に米を詰めて発酵させた保存食です。様々なお祝いごとの食事で出されていたようです。

ひなまつりにちらし寿司を食べるのが定着したのは大正時代以降だといわれています。

ちらし寿司の具材にも意味があります。

エビは腰が曲がるまで長生きできるようにと、レンコンは将来の見通しがきくようにと、豆は健康でマメに働きますようにと、にんじんは根を張るようにと、錦糸玉子は財宝が貯まりますように…と一つ一つに願いが込められているのです。