こんぺい糖の角の数

文化・歴史

色とりどりの甘いお菓子「こんぺい糖」にはギザギザとした角がありますが、実はあの数に決まりがあったのです。

こんぺい糖は、1569年に宣教師ルイス・フロイスによってポルトガルから持ち込まれ、二条城で織田信長に贈られました。

その後、元禄元年頃から日本人の手によって長崎で作られましたが、当時は糖類がとても高価だったため、一般人の庶民が口にすることが出来ない贅沢品でした。

甘美なうえに、見た目にも美しいことから幕府に献上されるようになります。献上品のこんぺい糖は、全宇宙を意味する天地六合にかなった数ということで、角の数は36個と決められたそうです。

職人が作るのにもかなり困難な作業でしたが、数をチェックするのにも70人の役人がひとつひとつ数えていたといいます。

現在のこんぺい糖の角の数に決まりはなくバラバラです。