除夜

文化・歴史

「除夜」とは、大晦日の夜のことです。「年取り」「年越し」ともいわれます。

かつては一年の神「歳神(年神)さま」が初日の出とともにやってくるといわれていました。

歳神(年神)さまを迎えるために、除夜から眠らずに朝まで過ごす習慣がありました。寝てしまうと、白髪やシワが増えるという言い伝えがあったともいわれています。

除夜には各家庭で年越し蕎麦が食べられて、お寺では除夜の鐘が撞かれます。

108回撞かれる除夜の鐘には意味があり、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに苦楽・不苦・不楽があり18類、18類のそれぞれに浄・染があって36類、36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、これが人間の煩悩の数を表すとされているのです。