子どもの頃、雷が鳴りだすと「おヘソを出していると、カミナリさまにおヘソをとられるよ」といわれたことがあると思います。
なぜ、カミナリさまがへそをとるという話が広まったのでしょうか。
雷が鳴り夕立がくると急激に気温が下がり、ひんやりします。
そのときにお腹を冷やして体調を崩してしまうことがないようにと大人が考えた言葉だという説です。
そしてもうひとつ。
高い建物が周りになく雷から避難できない場合、できるだけ身を低くする姿勢がいいのです。
しかし、地面に手をついたり伏せてしまうと、雷が落ちた場合に、体に大きな電気が流れてしまいます。
そこで、両足を閉じておへそを守るような姿勢でしゃがむと、最小限の被害で済むといいます。
そのため、カミナリ様からおへそを取られないように守る姿勢は落雷から身を守るために理にかなっているといえます。