日本の三大珍味とは、からすみ・このわた・ウニです。
江戸時代から言われているのが、長崎の「からすみ」、愛知県三河の「このわた」、越前の「ウニ」。
「からすみ」は、魚のボラの卵巣を塩漬けにして乾燥させたもの。からすみは漢字だと「唐墨」と表します。形が唐(中国)の墨に似ていることが由来のようです。
「このわた」は、ナマコの腸を塩漬けにして熟成させたものです。1匹のナマコから1本しか腸がとれない貴重な食材です。
三大珍味の「ウニ」は、生ウニではなく「塩ウニ」を指し、ウニの精巣や卵巣に塩を加えてペースト状にしたものです。
どれも希少な食材だったため、江戸将軍家や京都御所への献上品でもありました。