力士が土俵に入る時にまく塩には、土俵の邪気を払い、神聖な場所を浄める「清めの塩という意味があります。
力士が怪我をしないように神に祈り、また、相撲を取って力士が擦り傷をしたときの傷口の殺菌の意味という説もあります。
幕末の文献にも塩をまいた記録が残っているのです。
相撲の塩は1日に約45kg使われ、一場所で約650kg以上の塩が用意されています。
ちなみに、塩をまく事ができるのは十両以上の力士に限られています。
東京場所では、「伯方の塩」が使われています。料理に使われるような精製塩ではなく、天然の海水から天日干しをして作られる荒塩がまかれています。
地方場所や巡業などの地方で行う場合は、ご当地産の塩が使われることもあるようです。