パリに降る赤い雪

自然・生物

パリでは春先に赤い雪が降ることがあります。顕微鏡でみると、直径50ミクロンという赤みをおびた砂粒が核になった雪でした。
砂粒はアフリカのサハラ砂漠のもので、砂が強い南風にのって地中海を越え、ヨーロッパ上空に到着したようです。年間100万トンにもおよぶ砂が、風でサハラ砂漠からヨーロッパに運ばれています。

昔はこの赤い雪は、血の色を連想させることから、不吉なことが起こる前兆として人々に恐れられていましたが、今では春の風物詩として親しまれています。