「やぶさかで(は)ない」という言葉を正しく使えていますか。
平成25年度に行った「国語に関する世論調査」では、「やぶさかではない」の意味を正しく認識している人の割合は3割でした。
多くの人が「やりたくないけど仕方なく~する」と勘違いしている結果となりました。
正しくは「喜んで~する」という積極的で前向きな意味を持ちます。
「やぶさか」とは、ためらう、物惜しみするさま、けちなこと、未練なさま、思い切りの悪いさまという意味です。やぶさかでないということは、やぶさかの否定になるので、「ためらわない」「物惜しみしない」ということで前向きな言葉になります。
積極的ではありますが、直接的に強い主張ではない日本人ならではの言い回しの言葉ともいえます。
同じような意味を持つ言葉としては「喜んでお引き受けします」「願ってもないお話です」などがあり、言い換えることが出来ます。