「におい」という漢字は「匂い」と「臭い」があります。
常用漢字表には「におい」の訓読みを持つ漢字がありませんでしたが、2010年の常用漢字表の改定で、「匂」という漢字が加わわり、もともと常用漢字表にあった「臭」という漢字にも「におう」という訓読みが追加されたのです。
これにより、「臭い」「匂い」の2つの漢字で書けることになりました。
「臭い」は「くさい」とも読むように、不快なにおいを表します。生ごみの臭い、腐った臭いなどです。他にも「犯罪の臭い」などのようにマイナスのイメージをもつ場合にも使わることが多いです。
一方の「匂い」は一般的には良いイメージのものが対象で、花の匂い、カレーの匂いなどがあります。
さらに、「匂い」が心地良いものを「香り」と表現します。
人によって感じ方が異なる場合や、判断しにくい場合などはひらがなで表すことも多いです。生活のにおい、タバコのにおいなど。