月光で出来る虹

自然・生物

虹は太陽の光が空気中の水滴に反射して見える現象ですが、夜に月の光で見える虹もあります。

月の光は太陽の光と比べてとても弱いため、虹よりもずっと出現率が低くなります。

「月虹(げっこう)」「ムーンボウ」呼ばれ、滅多に見ることができないため、「幻の虹」「幸せを呼ぶ」ともいわれています。

ムーンボウが比較的見やすいハワイでは、ご先祖さまがムーンボウを渡って幸運や祝福を運んでくると伝えられてきたそうです。

ハワイ以外では北米のヨセミテ滝、南米のイグアスの滝、アフリカのヴィクトリアの滝などは滝しぶきによってムーンボウがよく見られる場所です。

日本でも、過去に沖縄県石垣島や岡山県井原市、群馬県吾妻郡高山村で観測されたことがあります。

ムーンボウが現れる条件として、満月の2日前~2日後、小雨や霧、月が出た後または月が沈む2~3時間前、月が出ている逆の空で人工的な明るさがなく暗いことなどが重なると見られる可能性があるといいます。