エサになる虫を捕まえるためにクモは糸を使ってクモの巣を作りますが、なぜ自分はくっついたり引っかかったりしないのでしょうか。
クモの巣は外枠の糸に向かって中心から四方八方に走る「たて糸」と、中心の周りに何十もの細かならせんを描く「横糸」からできています。
そしてこの「たて糸」には粘着がなく、「横糸」だけがネバネバしています。
巣を作るときには、粘着のない外枠とたて糸を先に作り、その上を歩きながら横糸を作るので最後まで絡んだり引っかかったりすることはないのです。
また、クモの足には細かい毛が生えています。万が一粘着性のある横糸にくっ付いてしまった場合でも、小さな面積だけが触れているため、毛を抜くように動かすと簡単に外れるようです。
さらに全てのクモがクモの巣を作るわけではありません。どのクモも糸は出しますが、クモの巣を作るのは半分くらいの種類のクモだそうです。