牛やヤギの角は骨質ですが、サイの角の成分はタンパク質で出来ている「ケラチン」です。
角質であり、毛が束になって固まってできたようなものです。
角は伸び続けるので、サイは自分で角を固いものにこすりつけて、形や長さを調節しているのです。
ケンカなどでぶつかった時に角が折れてしまうこともありますが、そのまま伸びます。
また、サイの角はとても高額で取引されるため、密猟が絶えません。
中国などでは身体にいい、癌が治るなど漢方のような薬として取引されていますが、実際はそのような効果は科学的にはありません。
サイの角を切る時に、顔や頭も傷つけたり、サイを死なせてから切ったりするため、アフリカでは10年間で9千頭以上が犠牲になっています。