漱石の日

文化・歴史

2月21日は「漱石の日」です。

1911年(明治44年)のこの日、文部省が夏目漱石に文学博士の称号を贈ると伝えたことに、漱石は「自分には肩書きは必要ない」として辞退する手紙を文部省専門学務局長に送りました。

夏目漱石は、明治から大正時代にかけて活躍した作家・英文学者です。本名は夏目金之助。

1905年(明治38年)に「吾輩は猫である」でデビューし、「坊っちゃん」「草枕」「三四郎」「それから」を発表。

「門」を執筆しているときに胃潰瘍で入院し、一時は危篤状態に。

その後も「彼岸過迄」「行人」「こゝろ」「道草」を書きあげます。

しかし、1916年(大正5年)12月9日に胃潰瘍が再発し、「明暗」を執筆中に死去しました。49歳でした。

1984年(昭和59年)から2004年(平成16年)まで千円紙幣に肖像が採用。この時の夏目漱石は喪服を着用しています。明治天皇が崩御されたときに撮られたものが原画になっているからです。