雨を弾かなくなった傘にはドライヤー

その他

新しい傘は撥水性が高く雨水を弾いてくれますが、使い続けると雨を弾かなくなってきます。ひどい場合には、心棒から雨水が垂れてきて持っている手が濡れてしまうことも。

撥水させるために傘にはフッ素が使われています。先が尖ったような状態の細かいフッ素が鎖状に並んでいて、水がかかるとそこに引っかかり水を支えます。

しかし、傘を使い続けることで傘の生地同士が開閉する度に擦れたり、傘をまとめるときなどの摩擦で鎖状に並んでいたフッ素の並びが乱れ、撥水効果が低下してくるのです。

特に折りたたみ傘は早くに撥水性が低下してきます。

そこで使うのがドライヤーです。

傘から5~10㎝は離し、ドライヤーの温風をゆっくりと傘の生地部分を全体まんべんなく当てていきます。特に折り目の部分は念入りにするといいでしょう。

温風の当てすぎはかえって生地を傷めてしまうので気をつけて下さい。

熱を加えて乾燥させることで、撥水性能が復活しますが、中には生地が強くこすれてしまい撥水効果が失われてしまっている場合もあります。その場合は、ドライヤーでも復活しません。

また、ビニール傘には効果がありません。ビニール傘に熱を与えてしまうと溶けたり変形しますので絶対にやめましょう。