雪崩には2種類あり、1~2月に起きやすい「表層雪崩」と、3月以降に起きやすい「全層雪崩」があります。
降り積もった新しい雪の層が滑り落ちる「表層雪崩」は広範囲におよび、時速100~200キロメートルで滑り落ちます。
一方、新しく降った雪も古く積もった雪も全体が滑り落ちる「全層雪崩」は崩れ落ちる雪の量が多く、時速40~80キロメートルのスピードで落ちます。
どちらのタイプも人間が逃げ切れるスピードではありません。
もし雪崩が起きた場合、雪は斜面の真下に流れる性質があるため、斜面に対して横に逃げます。
巻き込まれてしまった場合には、呼吸ができるように顔の周りの空間を作ります。手で鼻口周りを覆って呼吸確保でも生存率を上げるそうです。
そして雪崩後には、いち早く周りの人に見つけてもらうために大声で助けを求めて下さい。
雪崩の起こる前兆としては、雪面に亀裂がある、雪面にシワがある、斜面を雪玉がころころ落ちてくるなどが見られるといいます。このような現象が見られた場合にはその場からすぐに離れましょう。