マーガリンとバターの違い

生活・健康

マーガリンは1869年のフランスで誕生しました。当時のフランスは、戦争でバター不足が深刻な状態でした。

ナポレオン一世の甥のナポレオン三世が、バターの代用品を懸賞募集し、メージュ・ムーリェという科学者が考案した牛脂を牛乳を混ぜて冷やし固めたものが選ばれました。

マーガリンという名前の語源は、真珠を意味するギリシャ語の「Margarite(マーガライト)」に由来しています。

製造工程中の粒子が、真珠のような輝きを出すことから、名づけられたようです。

現在のバターとマーガリンの違いは、原料と製造工程です。

バターは、牛乳から分離したクリームで乳脂肪が原料です。一方のマーガリンは、主に食用油脂(コーン油・大豆油・パーム油・なたね油などの植物性油脂)を原料とし、食塩や乳化剤、香料、着色料などを混合させた加工食品です。

バターの製造方法は、生乳を遠心力でクリームへ分離させてから加熱殺菌して冷却、撹拌して乳脂肪を凝集します。

マーガリンは、食用油脂に、水・食塩・粉乳などを加え混合乳化して殺菌。その後、急速冷却して固め、練り上げます。