日本三大花火

文化・歴史

一般的に「日本三大花火」といわれているのが、秋田県の「全国花火競技大会(大曲の花火)」、茨城県の「土浦全国花火競技大会」、新潟県の「長岡まつり大花火大会」です。

秋田県大仙市大曲地区の雄物川河川敷運動公園で開催される通称「大曲の花火」は毎年8月第4土曜日です。

明治43年(1910年)に始まり、100年以上の歴史を誇る由緒ある大会です。

大曲の花火大会が他と大きく異なるのは、全国の花火師たちが制作者本人の手で自身の作品を打ち上げることです。「昼花火」「自由玉の部」「芯入割物の部」「創造花火」の4部門あり、昼花火は全国でも大曲だけだといわれています。

「土浦全国花火競技大会」は、スターマインと呼ばれる速射連発の日本一を決める大会といわれています。花火師が多種多様な花火を組み合わせ、華やかで迫力満点なスターマインを打ち上げます。

毎年11月の第1土曜日に行われ、全国でも数少ない秋季開催の花火大会です。

大正14年(1925年)に、土浦市にある神龍寺の住職が、航空隊殉職者の慰霊と関東大震災後の不況で疲弊した経済を活性化するために、私財を投じ霞ヶ浦湖畔で開催したのが始まりです。

日本一長い川の信濃川の河川敷で開催される「長岡まつり大花火大会」は、日本三大花火の中で唯一競技大会ではありません。

1879年(明治12年)に、長岡のお祭りで、遊郭関係者が資金を出し合い350 発の花火を打ち上げたことが始まりといわれています。
その後の太平洋戦争で大会は中止。1945年(昭和20年)の長岡空襲で大きな被害を受け、翌年の1946年(昭和21年)8月1日に長岡まつりの前身となる「長岡復興祭」が開催されました。

戦争で亡くなった人の慰霊と復興に尽力した先人への感謝、世界平和を願って開催されています。