猫ちぐら

文化・歴史

猫ちぐら(猫つぐら)とは、新潟県、長野産の稲わらを編んで作った猫用のベッド、ハウスです。

新潟県の関川村、長岡市、出雲埼町、津南町や長野県の栄村などの伝統工芸品の1つです。

元々は、人間の赤ちゃん用に作られた藁で編んだゆりかごを「つぐら(ちぐら)」といい、田んぼのあぜ道など目の届く場所に置いて、農作業をしていたものが、飼い猫用にも作られるようになったそうです。

歴史は古く、江戸後期には江戸でも猫ちぐらは用いられていました。

猫ちぐらを1つ作るには、コシヒカリ約20把の藁が必要で約1週間~10日かかります。藁は保温性が高く、通気性があるので冬温かく、夏は快適に過ごせます。

かまくら型が多いですが、屋根が開いていたりとさまざまなデザインのものが作られています。

猫は暗くて狭いところに入り込む習性があり、猫ちぐらが好きな猫は多いようです。