世界の年越し

文化・歴史

日本では除夜の鐘が鳴り、長寿を願って年越しそばを食べる風習がありますが、世界にもさまざまな年越しの習慣があります。

スペインでは、新年を迎える瞬間にはぶどうを12粒口に入れる習慣があります。各ぶどうは12か月=1年を象徴し幸運を呼ぶとされています。0時の鐘が鳴っている間に食べきります。

デンマークでは、年越しには不要な物を古着袋に詰めて、友人や家族と一緒に外に投げ捨てる「物を捨てる夜」があります。これは新しい年を新たな始まりとし、過去を清める習慣です。

エクアドルでは、年越しに人形や服を作り、これを火にくべて燃やす「年の瀬の人形」が行われます。これは過去の年の悪い出来事を取り払い、新しい年を迎えるという意味が込められています。

南アフリカでは、年越しには人々が新しい年を太陽の初めての光で迎えるため、夜明け前に山に登ることがあります。これは新しい年に対する希望と新たな出発を象徴しています。