「年度」というものが入ってきたのは明治時代でした。
年度とは、「暦年とは別に、事務などの便宜のために区分した1年の期間」のことです。
1869年(明治2年)に初めて会計年度が定められましたが、当時は10月スタートでした。
その後、1873年(明治6年)には1月始まりに変更し、1875年(明治8年)からは、地租の納期にあわせるため、7月始まりになりました。
会計年度の初日が4月1日になったのは、1886年(明治19年)でした。
4月になった理由として、江戸時代に米による年貢の納付がありましたが、明治からは現金で納める金納に変わります。
お米を収穫して売り、現金に換えて納税する。政府は現金を徴収して予算編成という流れになりますが、12月末で区切って1月から新年度とすると、スケジュール上難しかったため4月に会計年度が設定されたといいます。