味の素

科学・技術

「味の素」は、アミノ酸のひとつであるグルタミン酸から誕生したうま味調味料です。

うま味成分がグルタミン酸だと発見したのは、東京大学教授の池田菊苗博士です。

昆布の味の研究を開始し、昆布38㎏からグルタミン酸ナトリウム約30 gの抽出に成功し、特許をとりました。

味の素創業者2代目の鈴木三郎助に相談し商品化をすすめ、1909年「味の素」として発売しました。

当時の値段は2円40銭で米25kgと同じくらいの値段だったため全く売れなかったといいます。

その後、美味しい調味料が世の中に広まり人気が高まった中、「化学調味料」といわれる時代がありました。

公共放送の料理番組では商品名が出せなかったために、「化学調味料」という呼び方で使用されました。

時代の流れで「化学」=公害問題の発生などから体に良くないものというイメージがつき、美味しいけど体に悪い調味料という流れになった時期がありました。

1980年代に「うま味調味料」という名称に変更されました。