落葉樹は秋になると紅葉し、葉を落としていきます。
人間から見ると、葉っぱがなくなり寒そうにも見える光景ですが、木は冬を乗り越えるために葉を落とすのです。
春夏には盛んに光合成をして栄養をたくさん作りますが、日差しが弱くなる秋には余分なエネルギーを使わないように葉っぱに栄養や水分を送るのをやめます。
すると青々としていた葉は次第に赤や黄色に変化し、落ちていきます。
今まで葉に送っていた栄養や水分は幹や枝に蓄え、日差しが少なく寒い冬を乗り越えようとするのです。
また落ちた葉にも炭素、窒素やリンなどの栄養素はまだまだ残っているため、微生物によって分解されて土壌の栄養となり、時間をかけてまた木の栄養分となるのです。