牧草を食べている牛は1日に約50Lの唾液を出しますが、干し草を食べている牛は1日200Lの唾液をだしているそうです。
他の動物に比べて、草食動物は唾液腺が発達しています。
エサは、水分が少なく固い繊維質なので、唾液をたくさん出して食べやすくして、でんぷんなどを分解しやすくしてくれています。
また、牛は一度食べたものを胃の中から吐き出し、唾液ともう一度よく混ぜながら噛み砕いて飲み込み、再び胃から吐き出して噛んで飲み込むという「反芻(はんすう)」をして、消化しているのです。
1日に10時間前後、牛は反芻をしているといいます。牛がよく口をくちゃくちゃしているのはこの反芻です。
そのために、大量の唾液が必要となるのです。
ちなみに人間が1日に出す唾液の量は約1.5L。