天津甘栗に天津丼、天津飯、天津麺など中国の「天津」の名が付いた食べ物がありますが、実は天津が食の街、名産が多い場所というわけではありません。
この天津という土地の名前を食べ物に付けたのは日本人のようです。
もともと天津港は、日本への直行便が出た唯一の貿易港だったようです。そこから入ってきた甘栗を業者が「天津甘栗」と呼ぶようになり、天津=中国のイメージが付いたため、中華風の食べ物の名前に天津を付けたのです。
そのため、中国ではほとんど天津○○という食べ物はありません。
そして天津丼や天津麺も実際に中国にはない料理で、戦後に中国から戻ってきた日本人が考えて作りだした料理だったのです。