なぜ新幹線の扉は狭いの?

科学・技術

スーツケースや大きな荷物を持って乗ることの多い新幹線ですが、電車に比べても扉が狭いのはなぜでしょう。

大きな理由の一つとして、車体の強度を保つためです。扉や窓を大きくすると、開口部分が広くなり、新幹線の車体自体の強度が落ちてしまいます。

さらには新幹線車内の気圧を保つためでもあります。新幹線ではトンネルを通過することが多く、トンネルに入ると気圧が変化し、キーンとした耳鳴りをしたことがあると思います。

このような大きな気圧の変化は、車体にも乗客にもダメージを与えます。気圧の変化を最小限におさえるために、開口部分を狭くして機密構造にし、気圧を一定に保てるようにしているのです。

狭い扉は、安全かつ快適でスピーディーに移動できるための工夫だったのです。