日本銀行

文化・歴史

1896年(明治29年)3月22日に東京にある日本橋の日本銀行本店の建物が完成し、落成式が実施されました。

ベルギー国立銀行を参考にして設計されたと言われており、「日本近代建築の父」と呼ばれた建築家・辰野金吾氏が設計しています。

設計の頑丈さから「辰野堅固」とも呼ばれ、日本銀行本店も耐震性を重視して設計されました。

当初は総石造りの予定でしたが、耐震対策のため煉瓦を積み上げ、その外装に薄い安山岩を貼ることで建物部分を軽量化されています。

モダンな洋風建築としても注目されましたが、建物を真上から見たら「円」の文字に見えることでも話題となりました。

伊藤博文が印刷されている旧千円札の裏面にも日本銀行本店が印刷されていました。

1974年には国の重要文化財に指定され、さらに東京の建築遺産50選にも指定されました。