着物の振袖は独身女性しか着れません。
なぜ既婚者女性は着ることができないのかというと、昔は女性が男性からの求愛や求婚に対して、直接言葉で返事することははしたないとされていました。
そのために、未婚の女性が男性へ意思を伝えるために着物の長い袖を使ったのです。
たもとを左右に振ると「好き」、前後だと「嫌い」との意味だったようです。
結婚すると、この意思表示は必要なくなるので、着物は袖の短い留袖を着ます。
また、袖の長さで既婚未婚が一目で分かるので、男性も独身の女性にアピールしやすかったのです。
実は、現代の男女関係での「振る」「振られる」の言葉もこの振袖からきています。