牡蠣の性別は見た目では判別できません。性別を判断するには、繁殖期の夏に精子や卵を遺伝子検査をして分かるのです。
食用のマガキは、精子や卵を作らない時期のものなので、区別がつかないのです。
また、いくつかの種では性転換することが分かっています。マガキは8月頃にメスが産卵して、オスが放精し受精が成立します。
海水中の受精卵が幼生になり、2週間ほど浮遊生活をします。幼生が定着し、翌年には性成熟するのですが、その際に7割ほどの個体がオスとして育ちます。
しかしその後、オスとしての繁殖期が終わると性別がなくなり、再度繁殖期を迎えたときに性転換をしてメスになります。
メスも産卵を終えると性別がなくなり、翌年の産卵に向けて性別を変えていくのです。