日本の雪だるまは、江戸時代後期には存在していたものとされています。
浮世絵画家・歌川広景の『江戸名所道戯尽 廿二御蔵前の雪』に雪だるまが描かれていますが、今のような2段に重なっている形ではなく、だるまのような形をしています。さらには雪だるまの近くにお供え物もあったことから、縁起物とされていたと考えられています。
だるま型から2段重ねになったのは、明治から大正時代に変化したと推測されていて、100年前と思われる絵皿には2段重ねに近い雪だるまが描かれています。
また、西洋の多くでは雪だるまのことを「snowman(スノーマン)」といい、日本の2段重ねの雪だるまとは違い3段重ねになっています。
大中小の雪の玉を重ね、日本のだるまよりも人間の形に近く作られています。
また、イギリスやフランス・ドイツでは「雪男」、イタリア・オランダでは「雪人形」と呼ばれています。