スラッと細い足を「カモシカのような足」と表現されますが、実はカモシカの足は太いのです。
カモシカは山中に生息して、餌である木の葉や樹皮や果実を、崖や山の斜面などを駆け下りて探しています。
険しい斜面に適した短くて太くたくましい足をしているのです。
なぜ細い足の比喩表現としてカモシカになったかというと、他の動物と勘違いしたといわれています。
草原で生活している「レイヨウ」と呼ばれる動物で、肉食の動物に狙われる危険性があるため、素早く走ることができるようにスラッと細い足をしています。
レイヨウを漢字で書くと「羚羊」ですが、実はカモシカも漢字で書くと「羚羊」と書くのです。レイヨウの姿を知らなかった人がカモシカをレイヨウと勘違いしたことから「カモシカのような足」と表現するようになったという説が有力のようです。