合羽

文化・歴史

雨具のひとつ、「合羽(かっぱ)」。

レインコートやレインウェアともいいますが、なぜ合羽というのでしょうか。

合羽はポルトガルから伝わったものであり、ポルトガル語の「capa」が語源になっています。ポルトガル語では雨具以外にも、本カバーやケースなど中の物を保護するためのに覆うものという意味を持っています。

漢字は当て字で、かっぱを人が着ると、両翼を合わせた鳥に似ているところから「合羽」という漢字になったという説があります。

合羽は、15~16世紀に来日したポルドガル人の宣教師が着ていた防寒コートが元になっています。素材は厚手の毛織物のラシャ製で、見た目も豪華な最高級品でした。

織田信長や豊臣秀吉たちにも珍重されたといいます。

その後、素材が変わり安価で軽量な便利なものとして普及しました。

寛保時代にはさらに畳んで小さくして懐に入れられる合羽が発明され、外出時や旅行時の必需品として使用されるようになったのです。